スカウト活動の基礎


ガールスカウトの活動は、「やくそく」と「おきて」のほか、以下のモットーと3つのポイントを基本としています。簡単にご紹介します。

 やくそく

私たちは、毎日の生活の中で自分の信じる神(仏)を大切に思い、感謝の気持ちや謙虚な心を持って、良い市民としての成長に努めます。

私たちは、日常生活の場で年齢にかかわりなく一人ひとりがいろいろな責任を負っています。私たちを育み、ほっとさせてくれる家族や村や町を大切に思い、みんなが自由に幸せに過ごしていけるようにするための役割を果たしていきます。

他の人に役に立つことを心掛け実行しようとする努力は、奉仕の心を育て、社会に対する責任を果たし、神に対するつとめを果たすことにつながります。「おきて」を守ることによって、日常生活で行動に移すという決意を表します。



 おきて

どんなにむずかしく、大変なことにであっても、いつも明るく、活発にふるまい、進んで物事にとりくむ姿勢をあらわします。


いのちあるものを大切に思い、思いやりの気持ちをもち、同時に自分をかけがえのない存在として大切にすることをあらわします。


さまざまな人と積極的にかかわること、そして、宗教や言葉、歴史、伝統、習慣などのちがいをこえて、さまざまな人を理解できるように努め、ちがいを受け入れるようにし、さらに国際的な協力をおしまないことをあらわします。


社会生活において、人、ものごと、ものへの思いやりや自分自身をりっする心を持ち、けじめをつけることをあらわします。


私たちを取り巻くすべての環境を大切にし、人材・時間・天然資源・金銭など、限りある全てを大切に使うだけでなく、大切なとき、大切なことに役立てることをあらわします。


あらゆることに対して自分の意見を持ち、自分の言葉で表現し、自分で考え、自ら行動するようめざすことをあらわします。


自分自身のたちばを自覚し、言葉やおこないに責任をもつことをあらわします。


報いを求めず誠意をもって人やものごに対応し、また、ガールスカウトとして「おきて」を守ることで、信頼される人になるよう目指すことをあらわします。



 モットー:そなえよつねに

「そなえよつねに」(Be Prepared) とは、「心」や「技」や 「体」を、ガールスカウトの「おきて」や「やくそく」とともに、他の人や地域や自分自身のために、いつでも役立てられるよう、常にそなえておくことをいいます。ガールスカウトの活動は、「そなえよつねに」をモットーにしています。

~The motto of the Guides on which they work is BE PREPARED, that is, be ready for any kind of duty that may be trust upon them.~(『B-Pのことば』より)



 活動の3つのポイント

①自己開発

 自分が好きなこと、やってみたいことをきっかけに、いろいろな活動に挑戦し、自分のできることや、今までとは違う新しい自分を発見します。また、自分はこの世に一人しかいない大切な人間であることを知り、自分と他の人々の平和と幸福のために役立つ人になるように、自分をみがきます。

ガールスカウト神奈川県第22団 自己啓発

②人との交わり

 仲間との活動を通して、自分の役割や行動に責任を持つことや、民主的なグループの運営方法、計画し協力して活動を進めることを学びます。また、性別、人種、国籍、年齢、立場のちがう人々との交わりの中で、お互いを知り、認め合う心を育てます。さまざまな人々と共に行動し、「共生社会」を築くことのできる人になることを目指します。

ガールスカウト神奈川県第22団 人との交わり

③自然とともに

 野外でいろいろな活動をします。その活動の体験を通して、自然の豊かさや楽しさ、自然の恵みや恐ろしさ、命の尊さ、人間よりも大きな自然の力を知ることができます。自然の中で活動することをきっかけに地球の環境問題に関心を持つようになります。そして、その環境を守るために行動できる人になれるようにします。自然の中での活動を通して、予測していないことに出会った時、的確な判断と行動ができる人になることも目指しています。

ガールスカウト神奈川県第22団 自然とともに